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スタッフブログ FUKUCHI REPORT

福地組のスタッフが住まいに関する様々な事を中心に日々の事、
業務、気がついた小さな事をご紹介します。

第回:2024.02.19【スタッフブログ】沖縄県の中小企業の交流会に参加しました!

こんにちは、福地です。

 

1月12日に、沖縄県産業振興公社様が主催するアトツギの交流会に参加しました。

 

本交流会は、中小企業がお互いの事業課題やアイディアについて意見交換ができる場です。

今回は事業承継の事例として、福地組のケースについての講演依頼をうけました。

50分講演の長丁場で、もっとも参加者からの反応が良かったのが、社長になる前にやっておいた方が良いことについて。例えば以下のような内容でお話ししました。

 

      1. 1.事業の有形・無形の資産(強み)の棚卸

      2. すでに事業の中に有形・無形たくさんのノウハウがあるので、それらの強みを可視化することで、今まで気づかなかった応用分野やチャンスが見えてくるということ。

        例えば、福地組では、営業・設計・現場のきめ細かいプロセス管理や、顧客データベース、対面業界との人的ネットワークなどを強みとして、リノベーションの子会社でも福地組と連携しながら品質管理を徹底しています。必ずしも特許・特殊工法がなくとも、新しい事業を創る上で土台になるようなアセットが既にあるので、それを日ごろから棚卸しておくことをオススメしました。

     

      1. 2.会社の現在の財務(体力)の把握

      2. 挑戦を考えるならPL(損益計算書)上の利益だけでなくBS(貸借対照表)の中身を確認することが大事です。無謀な挑戦にならないように、例えば無収入寿命や流動比率や有利子負債構成比などの指標でみて、体力が不十分であったり本業が不安定ならば、まずはそこから改善すること。また、事業収益だけでなく、ROEやROICなどで資本効率の高い経営ができているかをモニタリングするこも大切です。

     

      1. 3.海外・県外の先進的な事例に今のうちにたくさん触れておく

      2. これは、社長になった後も継続してやるべきで、私も数カ月に1度は県外・海外の事例に触れて自分の事業を見直すようにしています。特に他業種の取り組みで当たり前に行われていることに意外なヒントがたくさんあります。私は観光業の無人化や製造業の生産管理の取り組みをよく参考にします。

     

    1. 4.新規事業の種をまいて、失敗も含めて経験する

新事業を経験しておくことで、次の会社の成長事業の種まきができるし、失敗したとしても本業を継ぐ前に経営者として自分にどのような弱点があるかを認識することができるので早めにトライすることをオススメしています。

 

 

そして、今回、中小企業どうしが交流を深めることで、県内企業の中により多様性が生まれ、挑戦的かつ意欲的な会社が増えるのではないかという期待を感じました。
例えば今後、以下のようなテーマで、情報共有できる場が増えればもっと面白いのではないかと考えたので、その点についても意見交換しました。

 

  1. ①中小企業のストーリーを伝える広報支援

それぞれの企業には、創業から現在ににいたるまでたくさんの人の汗と努力、思いが詰まっていますが、そのストーリーをあまり知る場がありません。この会社のストーリーを整理して発信すれば、バトンを継ぎたいと思うアトツギたちがもっと増えくるのではないかと考えます。

 

失敗を先人から学ぶ

成功例も面白いですが、失敗事例はより示唆に富んでいます。人、モノ、カネ、情報、家族関係など、経営者やアトツギの課題や悩みは共通です。先に失敗した先輩経営者たちから失敗の対策や克服法をシェアすれば、アトツギたちの事業をより効果的に成功に導くことができます。

 

スタートアップとコラボしてオープンイノベーション

新規事業のアイディア、事業計画の策定、資金調達やインキュベーションや伴走など、野心的なアトツギに対してはベンチャー支援の仕組みがそのまま使えます。スタートアップと共創すれば、その技術を中小企業の現場に応用でき、業務改善や新領域参入などが実現できる余地もあります

 

④理念やミッション、ビジョン、バリューを考える

経営を続けるうちに自己本位になり視野狭窄になりがちなので、「なぜそれを自分がやる必要があるのか?」を言語化して、周囲に分かりやすく伝えることを継続する、その言語化の支援の場も必要です。

 

特に4つ目は意外と盲点なので、

会社がなんのために存在しているのか、そのためになにを実践するのか、この会社をどのような状態にして未来にバトンをつないでいくのか?などなどを問いながら、ただ漫然と経営をするのではなく、自らが与えらえた責任とチャンスを認識して日々の経営に向かうことの大切さを痛感しています。

 

 

これからも周囲と刺激を分かち合いながら、沖縄県の経済や業界を少しでも元気になる働きかけを実践していきます!