スタッフブログ FUKUCHI REPORT
福地組のスタッフが住まいに関する様々な事を中心に日々の事、
業務、気がついた小さな事をご紹介します。
第回:2022.02.08【スタッフブログ】FUKUCHIの窓から vol.2
市場価値を意識する大切さ
こんにちは福地です。
今回は、市場価値を意識する大切さについて、思うところをまとめます。
以前タイで仕事をしていた時に、現地の会社の事業買収に関わったことがあり、その際60人近くのスタッフを面接する機会がありました。
1人1人の面接時間が限られているため、面接の数をこなしていくうちに自分の判断基準が幾つかに集約されていることに気が付きました。
特に印象に残っているのが、ベテラン候補者(10年以上のキャリアがあるスタッフ)の面接を重ねたときです。
私が無意識に注目していたのは、
その候補者が、部下や後輩を教育できる具体的な経験やスキルをもっているか?
また、業界へのコネや人脈があるか? といった観点でした。
要するに、その人の「市場価値」を暗に注目していたことになります。
翻って、これは私たち自身に対しても同じことがいえます。
自分の市場価値はなにか?
常日頃からこの視点を頭のどこかに留めながら、日々の経験を積むことが大事だと感じています。
では、市場価値を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
色々な方法がありますが、代表的なものとしては、以下の2つの方法があると考えています。
1つは、特定のキャリアを積みながら専門性を深堀していく方法
例えば建設業では、現場技術者が、小規模な工事から始めて、徐々にレベルを上げて中規模や大規模へと経験値を高めていくことがあてはまります。
多数の職人が関わる現場をまとめながら、品質管理、工程管理、原価管理を同時に遂行する様子は、まさに達人技です。
もう一つは、専門性はそこそこながらも、多様な種類の経験を持つ方法
「2足、3足の草鞋を履く」ともいわれますが、私もどちらかといえばこちらの方法で自らの市場価値を高める努力をしています。
必ずしも他業種に関わらなくても、一つの会社で営業、HR・人材育成、マネジメントなど、多岐に渡る経験を積むことも、自身の市場価値を高めるきっかけになります。
私の場合、これまで、半導体・太陽光ビジネスから始まって、農業機械分野を8年ほど経験し、現在は建設産業に関わっています。
その過程で培ったスキルや経験として、商社時代に学んだ「貿易実務や営業経験」、「事業投資管理」、「海外でのマネジメント経験」などがあります。
これらを現時点の自分の市場価値だと捉えて、福地組でどう活かせるか日々意識して取り組んでいます。
市場価値が大事という点は、個人に限らず会社にも同じことがいえます。
福地組の市場価値、社会的価値はなにか?
この視点を忘れないことが経営に求められます。
福地組の強みは、これまで長年培ってきた建設業としての実績、安心・信頼の顧客対応や品質管理、技術などがあります。
不易流行で、この点は変えません。
他方で、市場や顧客のニーズは刻々と変化しているので、提供するサービスの形は時代に合わせて少しずつ変化させていかなければなりません。
先ほど個人の例で述べた 「①専門性を深堀していくこと」は、会社で例えると、強みである品質管理や技術を磨き続け、信頼を高めていくこと。
そして、「②多様な経験をもつこと」は、これらの建設業の強みに別の要素を組み合わせて、他社がやっていないサービス価値を生み出すことではないかと考えています。
例えば住宅でいえば、「住宅建築×ヘルスケア」であったり、「建築×暮らしを楽しくするサービス」であったり、建設+αの新たな発想を意識しています。
新しい発想を生み出すために、異なるキャリアを持つメンバーを仲間に集めて、なるべく社員の多様性をはかる工夫を行っています。
近い将来は日本人に限らず、優秀な外国のメンバーも参加できるような環境になれば、より面白いアイディアが生まれてくると思います。
また、自社でできないことは、外部の個人や企業と連携する方法もあると思います。
うまくいっているように見える事業も、
顧客や社会にとっての価値を提供できなければ、市場から見放され長く続きません。
これからも「社会にどのような価値が提供できるか?」ということを命題にし、
多様なメンバーが健全に議論しあいながら、会社やそこで働く個人の市場価値を高める取り組みを行ってまいります。